リモートワークが浸透する現代社会において、「ワーケーション」という新たな働き方が急速に普及し、注目を集めています。政府もワーケーションを積極的に促進しており、補助金制度を設けている自治体も増えてきました。
補助金制度を活用する事で、予算を抑えながらワーケーションを導入することが出来ます。また、移住や二拠点生活を検討している人にとっても、魅力的な制度となっています。
本記事では、北海道でワーケーションの補助金制度を導入している自治体をご紹介します。
ワーケーション補助金の制度や注意点についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください↓
募集中
富良野市
富良野市では「ワーケーション展開費用助成金」を導入しています。市外の企業・団体の役員・社員(職員)又はフリーランス・個人事業主を対象に、将来的な移住・二拠点居住、サテライトオフィス進出、ローカルベンチャー、空店舗のコミュニティ創出、研修・合宿型などのワーケーション事業実施に必要な経費の一部を助成します。
対象となる事業は以下の通りであり、それぞれ助成内容、助成金額、助成対象者及び助成要件が異なるのでよく確認しましょう。
- 子育て向けワーケーション・移住体験支援事業
- 転職なき移住者向けワーケーション・移住体験支援事業
- アグリケーション体験支援事業
- サテライトオフィス進出・コミュニティスペース創出ビジネス検討支援事業
- 人材育成・チーム合宿ワーケーション実施支援事業
- ワーケーション実施支援事業
対象者
市外の社員等【企業・団体の役員・社員(職員)又はフリーランス・個人事業主】(日本国内に住所を有し、居住実態がある者)
期間
令和6年4月1日から施行
補助金の内容
対象事業 | 対象経費 | 補助率・限度額 |
---|---|---|
1. 子育て向けワーケーション・移住体験支援事業 | 宿泊費 レンタカー代 | 宿泊費:2/3以内(上限10万円) レンタカー代:1/2以内(上限5万円) |
2. 転職なき移住者向けワーケーション・移住体験支援事業 | 宿泊費 レンタカー代 | 宿泊費:2/3以内(上限10万円) レンタカー代:1/2以内(上限5万円) |
3. アグリケーション体験支援事業 | 旅費 | 定額3万5千円 |
4. サテライトオフィス進出・コミュニティスペース創出ビジネス検討支援事業 | 旅費 | 道外3万円/人 道内2万円/人 |
5. 人材育成・チーム合宿ワーケーション実施支援事業 | 旅費 | 道外3万円/人 道内2万円/人 |
6. ワーケーション実施支援事業 | 旅費 | 道外2万円/人 道内1万2千円/人 |
助成要件
- 市内事業者等が実施するゼロカーボン推進を目的とした体験プログラムに参加すること。
- 助成対象期間中の消費(支出)額を積算、算出すること。
- 助成対象期間中、ワーケーションの実施をSNSで紹介し、本市の魅力を拡散すること。体験終了後は市に体験記及び関連画像を提出するとともにSNSによる情報拡散に努めること。
- 助成対象期間中、本市の関係者と1回以上、情報交換会あるいは交流会に参加すること。
- そのほか、事業ごとに助成要件を定めているため要綱を確認すること。
北海道富良野市「ワーケーション展開費用助成金」紹介サイト
中札内村
中札内村では、「ワーケーション実証費用助成事業」を導入しています。村外の企業または団体を対象に、村内の宿泊施設に滞在してワーケーションを実証した場合、宿泊費の一部を助成します。
対象者
- 日本標準産業分類に掲げる企業・団体
- テレワークの活用を通して柔軟な働き方を推進する企業・団体
- 企業等として既に1年以上の事業活動実績があること
補助金の内容
対象経費 | 補助率・限度額 | 限度泊数/日数 |
---|---|---|
宿泊費 | 1/2以内(上限5,000円/泊) | 14泊 |
助成要件
- 本村の宿泊施設に連続して4泊以上の滞在をすること。
- 滞在期間中、本村の店舗等を1回以上利用すること。
- 滞在期間中、本村が指定したアンケートに回答すること。
北海道中札内村「ワーケーション実証費用助成事業」紹介サイト
神恵内村
神恵内村では、「令和6年度ワーケーション実施費用助成金」という制度を導入しています。村外の企業や会社員またはフリーランス・個人事業主を対象に、村内の宿泊施設に滞在し、テレワークや研修と余暇を両立したワーケーションを実施した場合、村内の宿泊費や交通費の一部を助成します。さらに、村内の商店・飲食店などで使える1泊あたり2,000円分の神恵内村共通商品券ももらえます。
対象者
村外の企業・団体の役員・社員(職員)またはフリーランス・個人事業
補助金の内容
対象経費 | 補助率・限度額 |
---|---|
宿泊費(2食付き) | 4名以下:1/2以内(上限5,000円/泊) 5名以上:2/3以内(上限7,500/泊) |
交通費 | 一律8,000円 |
助成要件
- 神恵内村内に4泊以上滞在(連泊に限る。宿泊施設の変更は可)すること。ただし、道内企業の社員等は2泊以上の滞在(連泊に限る)とする。なお、2名以上で参加する場合は、原則、宿泊施設、宿泊期間及び体験コンテンツ等を合せて実施すること。
- 村営のコワーキングスペースを2日以上利用(午前のみ・午後のみの利用も可)すること。
- ワーケーション実施期間中の消費(支出)額を積算、算出すること。
- 滞在期間中、若しくは終了後にワーケーションの体験記をSNS等で紹介し、本村の魅力を広く発信することに協力すること。
- 本村のワーケーション情報、観光・イベント情報及びふるさと納税等に関するお知らせを電子メールで受信することに同意すること。
北海道神恵内村「ワーケーション実施費用助成金」紹介サイト
浦河町
浦河町では、「ワーケーション誘致推進事業補助金」という制度を導入しています。日高管内に本社、支社、事業所等の拠点を有していない企業・団体を対象に、ワーケーションを目的として町内の宿泊施設に2泊以上滞在した場合、交通費や宿泊費、テレワークオフィス使用料を補助します。
対象者
日高管内に本社、支社、事業所等の拠点を有していない企業・団体
補助金の内容
対象経費 | 補助率・限度額 |
---|---|
交通費・宿泊費・テレワークオフィス使用料 | 10割(上限120,000円/1企業) |
助成要件
- 国、都道府県その他地方公共団体から同種の補助金等を受けていないこと
- 町内の宿泊施設において、3人以上で2泊以上の宿泊をすること
- 本町のワーケーションポータルサイトに掲載する記事の取材やアンケート等に協力すること
- 滞在中の様子をSNS等で発信し、本町の魅力を拡散すること
- 滞在中、本町の担当者との情報交換会に参加すること
北海道浦河町「ワーケーション誘致推進事業補助金」紹介サイト
新得町
新得町では、「ワーケーション実証費用助成金」という制度を導入しています。町外の企業又は団体の社員又は職員を対象に、新得町の宿泊施設に滞在しながらワーケーションを実施した場合、宿泊費の一部を助成します。
対象者
テレワークの活用を通じて柔軟な働き方を推進する企業もしくは企業等に所属する社員等
補助金の内容
対象経費 | 補助率・限度額 | 限度日数 |
---|---|---|
宿泊費 | 1/2以内(5,000円/1泊) | 7泊 |
助成要件
- 本町の宿泊施設に連続して4泊以上の滞在をすること。
- 滞在期間中、ワーケーションの実施をSNS等で紹介し、本町の魅力を発信すること。(ハッシュタグ「#しんとくワーケーション」をつけて投稿していただきます。)
- 滞在期間中、本町の関係者などと1回以上の情報交換会または交流会に参加すること。
北海道新得町「ワーケーション実証費用助成金」紹介サイト
妹背牛町
妹背牛町では、「移住体験等支援事業」を推進しています。妹背牛町へ移住を検討している方もしくはテレワーク等を行う方を対象に、町内施設「妹背牛温泉ペペル」の宿泊費を1泊あたり最大3,000円まで助成します。
対象者
妹背牛町へ移住を検討している方もしくはテレワーク等を行う方
期間
助成対象期間:7月、8月、12月、1月以外の月
補助金の内容
対象経費 | 補助金額 |
---|---|
宿泊費 | 3,000円/1泊 |
助成要件
- 「妹背牛温泉ペペル ムービングハウスC棟、D棟」に滞在すること。
- 滞在期間中に移住体験とヒアリングに参加すること。
北海道妹背牛町「移住体験等支援事業」紹介サイト
湧別町
北海道湧別町では、「ワーケーション利用促進支援事業補助金」を導入しています。町外の法人の社員または個人事業主を対象に、ワーケーションを目的に町内施設に3泊以上滞在した場合、宿泊費・交通費の一部を補助します。
対象者
- 湧別町に本社、支店又は営業所を有していない法人の社員
- 湧別町で事業を営んでいない個人事業主
補助金の内容
対象経費 | 補助金額 |
---|---|
宿泊費 | 3,000円/1泊 |
航空運賃 | 10,000円/往復 |
レンタカー利用料 | 2,000円/1日 |
助成要件
- 町内の宿泊施設に連続して3泊以上の滞在をすること
- 滞在期間中、文化センターTOM内のコワーキングスペースを1回以上利用すること
- 町の実施するアンケート調査に回答すること
- ワーケーション体験をソーシャルメディアで紹介すること
北海道湧別町「ワーケーション利用促進支援事業補助金」紹介サイト
清水町
北海道清水町では「ワーケーション事業」促進のため、会社員・個人事業主・フリーランス・自営業を対象に、町内の移住体験住宅に滞在してワーケーションを実証した場合、交通費及び宿泊代、体験メニュー経費の一部を助成します。
対象者
- ワーケーションを目的に移住体験住宅に3泊以上宿泊される方
- Airbnb(エアビーアンドビー)から移住体験住宅を予約できる方
- 会社員・個人事業主・フリーランス・自営業のどれかに該当する方
- SNSやブログ等にて滞在中の様子を発信できる方
- 終了後のアンケートにお答えいただける方
期間
令和6年4月8日(月)~令和7年2月28日(金)
補助金の内容
対象経費 | 補助率・限度額 |
---|---|
交通費・宿泊代・体験メニュー経費 | 1/2(上限30,000円/人) |
移住体験住宅の予約についてはAirbnbからの予約となり、宿泊代20,000円クーポンが適用される。
助成要件
- SNSやブログ等にて滞在中の様子を発信すること。
- 終了後のアンケートに答えること。
北海道清水町「ワーケーション事業」紹介サイト
募集終了
室蘭市
室蘭市では、「室蘭市テレワーク移住等推進補助金」という制度を導入しています。北海道外の企業を対象に、室蘭市へ視察等を行う費用の交通費や宿泊費、レンタカー賃料の一部を補助します。
対象者
本店または主たる事務所が北海道外に所在し、室蘭市内に支店、営業所、事務所等がない企業
期間
申請期限:令和6年2月29日(木)まで
補助金の内容
対象経費 | 補助率・限度額 |
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室蘭市までの交通費 | 東北地方から:5,000円(往復) 東北地方以外から:15,000円(往復) |
宿泊費 | 3,000円/泊 |
レンタカー利用料 | 2,000円/日 |
その他、市長が認める経費 | 1/2以内 |
助成要件
- 室蘭市に2泊以上滞在すること。
- 滞在期間中に室蘭市等と意見交換を行うこと。
- 滞在期間中に室蘭市内シェアオフィス「THINK M」を見学すること。(見学のご案内は市担当者と施設担当者が行います)
- 滞在後に報告書の提出やアンケートに協力すること。
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